たくさんの病気に関係しているといわれる活性酸素。
病原体が体内に侵入したときには、白血球が活性酸素を使って細菌などを分解するので、体に必要なものですが、増やしてしまうと厄介なことも増えてしまいます。
活性酸素は不安定な状態で存在しているので、自分が安定するために、
細胞内のほかの分子から電子を横取りしまい、不安定にさせてしまうのです。
この不安定になった分子の状態が酸化です。
活性酸素は特に脂質を酸化させやすいので、不飽和脂肪酸という
脂質の多い細胞膜は絶好のターゲットになります。
そうして酸化された脂質のことを過酸化脂質といいますが、こうなると細胞の機能に障害が発生し、酸化された細胞膜自体も周りの細胞膜を酸化するという負の連鎖が起きてしまうのです。
日々、増えていく体内の活性酸素
体内の細胞が酸化されることで生じるのが老化です。
肌のシミやしわ、たるみなど外見的なことは一番実感しやすいですが、
体の内側も酸化されるので、様々な病気の発生を促進することになります。
私たちの体は、活性酸素に対抗するために抗酸化酵素を自分で作り出し、
余分に発生した活性酸素を自力で排除できるようになっています。
しかし、加齢と共に抗酸化酵素を産生する力も低下するため、
何もしなければ、体内に活性酸素がどんどん溜まっていきます。
活性酸素の発生原因は、紫外線、タバコ、アルコール、激しい運動、排気ガスなど
様々ありますが、ストレスを受けたときが最も大量に発生するといわれています。
日々発生する活性酸素を体内から減らすには
日常的に抗酸化物質を含んだ食品を摂ることが一番です。
代表的な抗酸化物質
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE
脂質の酸化を食い止め、活性酸素を無害化します。
フィトケミカル(ポリフェノール、テルペノイドなど)
フルーツ、野菜に含まれる天然の化学物質。
カロテノイド(βカロテン、ルテイン、アスタキサンチンなど)
動植物に含まれる天然色素、
コエンザイムQ10やα-リポ酸
抗酸化酵素の活性を高める補酵素。
コメントを残す