バナナは消化がよく、疲労回復に効くということはよく知られていますね。
実際、バナナの糖質はブドウ糖・果糖・ショ糖などをバランスよく含んでいるため、
体内に入ると素早くエネルギーに変わり、しかも長時間エネルギーが持続します。
そんな優れた栄養価を持つことから、バナナは激しい運動の前後や
病後の食事としても重宝されていますが、それだけではないんです。
定番のフルーツとして定着しているありふれた食材なのに、
実はバナナには驚くほどの健康効果があるんです。
バナナの健康への効果
整腸・便秘改善
バナナに含まれるフラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌などの餌となり、
善玉菌を増殖させて腸内環境を改善します。
また、食物繊維には水溶性と不溶性のものがありますが、
バナナはその両方を多く含んでいます。
水溶性食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくし、不溶性食物繊維が便を膨張させ、
腸のぜんどう運動を促進することで、排便をスムースに導きます。
免疫力の向上
腸内環境が善玉菌優勢になると、食物から侵入した病原体にも強くなり、
有害な細菌の増殖が抑制されるため、病気に罹りにくくなります。
貧血の予防改善
バナナには葉酸が多く含まれているため、葉酸欠乏性貧血の予防、
改善効果が期待できます。
高血圧の予防改善
バナナには血圧を調整するカリウムとマグネシウムが多く含まれているため、
高血圧の予防改善、心臓病発症リスクの軽減効果が期待できます。
精神安定・不眠の改善
バナナに多く含まれるアミノ酸、トリプトファンは、
体内でセロトニンやメラトニンに代謝されます。
セロトニンはメンタルをコントロールし、イライラや落ち込みを改善し、
精神を安定させる作用があります。
メラトニンは睡眠リズムを調節し、
不眠などの睡眠障害を正常化する働きがあります。
抗酸化作用
特に熟したバナナにはポリフェノールが多く含まれるため、
あらゆる病気や老化のリスクを高める活性酸素の除去に役立ちます。
バナナは甘くて腹持ちがいいため、太ると思っている人がいるかもしれませんが、
実際は思いのほか低カロリーで、1本で80~100kcal程度しかありません。
茶碗1杯のごはんの半分以下ですから、
ダイエット食品としても利用価値が高い食材です。
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