香ばしい香りがあることから、お料理の香り付けによく使われるこま油。
天ぷらの揚げ油や炒め物にもよく使われています。
インドのアーユルヴェーダでは、マッサージオイルとしても使われていますね。
そんなごま油は、近年では美容と健康にいい食材として注目されています。
ごま油の主成分はオレイン酸とリノール酸という不飽和脂肪酸です。
この2つのほか、数種類の不飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸で構成されています。
ごま油が美容と健康によいとされるのは、この2つの不飽和脂肪酸と
ゴマリグナンと呼ばれる抗酸化物質の働きによるものなんです。
ごま油の美容・健康成分と働き
オレイン酸
不飽和脂肪酸の中でもっとも酸化されにくい性質があります。
体内では活性酸素と結合し、過酸化脂質の産生を抑えます。
過酸化脂質は細胞を傷つけ、老化やがんの原因になる物質です。
また、美容面では肌の黒ずみやしみの原因にもなってしまうため、
過酸化脂質を減らすことで、肌の老化予防、美肌対策にもなります。
リノール酸
私たちの体に絶対必要な必須脂肪酸で、
不足すると皮膚などに障害が出ることがあります。
リノール酸は血中コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあるので
動脈硬化の予防になりますが、過剰に摂取すると花粉症やアトピーなどの
アレルギー症状を悪化させてしまうため、摂りすぎには注意が必要な成分です。
ゴマリグナン
セサミン、セサモリン、セサミノールなど数種類があります。
脂質の酸化を強力に抑制する作用があるので、こま油が酸化に強いのは、
主にこの成分の働きによるものといわれています。
強力な抗酸化作用があるため、体内の活性酸素除去に役立ちます。
中でもセサミンは肝臓の活性酸素を除去し、アルコール分解を助けます。
また、肝臓でアルコールが分解されるときに産生される有害物質アセトアルデヒドの
産生を抑制するため、肝機能向上、二日酔い予防効果もあります。
美容と健康に役立つごま油ですが、基本的には食用油なのでカロリーは高いものです。
健康にいいからと摂りすぎれば肥満の原因となり、本末転倒です。
毎日の食事に少量を使用するなど、適度にお摂り下さい。
特にお酒をよく飲む方にはおすすめです。
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