大腸がんは日本では年々増加しているがんで、女性のがん死亡率1位、
男性は3位ですが、まもなく2位になるといわれています。
大腸がんは早期発見できれば、ほとんどが完治しますが、
厄介なのは自覚症状が出ないことです。
排便時に大量の下血でもあれば疑いようもありますが、
早期では目に見える、体で感じる症状はまず出ません。
大抵の場合は便検査のときに潜血反応があって再検査となり、
大腸内視鏡によって発見されます。
自覚症状がないだけに、かなり進行してから発見されることも多く、
それだけに命取りになりやすいがんなんです。
管理人の大腸内視鏡検査 実体験レポート
実は私、管理人ゴォー太郎も大腸内視鏡検査を受けたことがあります。
それも2年連続。2回とも便検査で潜血反応が見られ、要精密検査になったんです。
そして、2回とも大腸内視鏡検査でポリープが発見され、切除しています。
いずれもがんではなく腺種でしたが、がん化することもあるため、
ポリープのうちに切除してしまった方がいいんですね。
…そんな私の大腸内視鏡検査の実体験レポートをご紹介します。
検査前日
朝食は通常通り、昼食と夕食はエニマクリンCSという
グリコから発売されている検査食を食べました。
昼はゼリーミールとウエハース。間食がビスコ。
夕食は豆腐バーグと味噌汁とおかゆです。
とてもお腹が空きますが、検査終了までの我慢です。
そして、午後8時にとても酸っぱいマグコロールという水薬(下剤)、
午後9時に錠剤の下剤を3錠飲みます。
検査当日
朝から絶食です。水を400ml以上飲みます。
朝9時に病院に着いてからすぐ、マグコロールPという水薬(下剤)を
1時間程度で1.8L飲みます。スポーツドリンクのような味がします。
その後、何度もトイレに行き、水便になるまで行き続けます。
何度も看護師さんに便を確認されて、やっとOKが出ました。
検査
しばらく待合で待たされた後、看護師さんと一緒に検査室へ。
お尻の部分に大きく穴が開いた紙製の検査着に着替えます。
検査台に左向きに寝て、膝を少し曲げるような姿勢になります。
先生が肛門に表面麻酔を塗ると、すぐに内視鏡の挿入です。
ぐにぐにとお腹に違和感を覚えますが、痛くはありませんでした。
ただ、S状結腸を通過するときにちょっとだけ、苦しいです。
痛いようなら鎮静剤を打ちますといわれましたが、
それほどでもないので私は打ちませんでした。
頭のすぐ上にモニターがあるので、自分の腸内を見られます。
普段、見ることがないので不思議な気分になりますね。
そして、S状結腸のカーブのところでポリープ発見!
スネアーを引っ掛けて焼ききります…が、引っかかりにくいらしく、
何度か繰り返してようやく切除完了です。
切るといっても、粘膜には神経がありませんから痛くもかゆくもありません。
その後、シャープペンの先のような部分からカシュッ!と
クリップを撃ち出して切除した部分の傷を閉じます。全部で5発撃っていました。
これで終了。歩けますが、念のため車椅子に乗せられて病室へ。
ポリープの大きさによって入院日数が変わるようで、
私の場合、1回目のポリープが直径10mm位で入院2日、
2回目が5mm位で、入院1日でした。
長期はつらいですが、1日2日ならたまには入院もいいもんです。
ちょっとした気分転換になりました。
大腸内視鏡検査も大腸ポリープの手術も受けるまでは「嫌だな~…」
と思うんですが、実際は大した苦痛はありません。
検査や手術よりも、私は前処置(下剤の服用と絶食)がつらかったです。
また、術後2週間は飲酒禁止になるので、これも少しつらいですね…。
末期の大腸がんが発見されて、ほんのわずかな期間で死に至る人は多いですが、
自覚症状がないだけに、発見が遅れてしまうのが最大の原因です。
早期ならほぼ100%治る大腸がん。早期発見が第一です。
便検査で要精密検査になったら、素直に内視鏡検査をしましょう。
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