痛みはないけれど、パンパンになって太って見えたり、
顔が大きく見てしまうむくみ。浮腫ともいいますね。
なぜか夕方になると脚がむくむ、朝起きると顔がむくんでいる…
という方は案外多いのではないでしょうか。
むくみは、血液と細胞間質液の浸透圧バランスが乱れることから起こります。
細胞間質液とは、血管と細胞を行き来して、血液で運ばれてきた
酸素や栄養素を細胞に受け渡し、老廃物を血液に回収する働きのある液体。
この液体がうまく吸収されないと、血管外の細胞に水分が溜まり、
むくみになってしまうという訳です。
むくみにはそれなりの原因がある
よく、立ち仕事が多い人は下半身がむくむといいますが、
これは重力の関係で水分が下に移動するからです。
逆に、寝ているときには水分が上に移動するため、
顔がむくみやすくなるのです。
こうしたむくみを解消するには、そもそもなぜむくんだのか?
という原因から対処することが大切です。
むくみの原因と対策
塩分・糖分の摂りすぎ
一般的によく知られていることですが、塩分の多い食品を摂りすぎると、
体液の塩分濃度を上げないために、水分を排出せずに蓄えようとする力が働きます。
糖分もまた、水分と結びつきやすいため、摂りすぎればむくみを生じますので、
甘いものもしょっぱいものも摂りすぎに注意したいですね。
血行不良
長時間、同じ姿勢でいることによって血行不良からむくみを生じます。
立ち仕事の人の脚のむくみは、大抵はこれが原因です。
重力の作用で血液もリンパ液も下に溜まりやすくなりますが、
これを上に押し戻すのが脚の筋肉、特にふくらはぎの筋肉です。
ふくらはぎをマッサージすることで、体液を上に押し戻す力が高まり、
血行も促進されます。また、脚のむくみには足湯も効果的です。
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ストレス・睡眠不足
ストレスは交感神経を優位にし、その作用で血管を収縮させるため、
血液もそれ以外の体液も循環が悪くなり、むくみが生じることがあります。
また、睡眠不足も代謝が悪くなるため、体内の水分バランスが乱れ、
むくみが生じることがあります。
十分な睡眠とストレス解消を心がけて下さい。
アルコールの摂りすぎ
アルコールには利尿作用がありますが、アルコール分解には水が必要なので、
尿で排出された水分を補うために、体内の水分を保持する力が働き、
むくみが生じることがあります。
また、肝臓が弱ると、生成されるアルブミンの濃度が低下します。
アルブミンには血液の浸透圧を調整する働きがあるため、
不足するとむくみを生じさせます。
お酒好きで、慢性的にむくみが出る人は要注意です。
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