強いストレスを感じると白血球の活動が妨げられるため、免疫力は低下してしまいますが、逆にハッピーな気分の時には免疫力が上がることが分かっています。
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楽しいとき、うれしいときには自然と笑顔になり、気分も晴れやかになりますが、
実際、笑うことは本当に健康にいいのです。
笑うとリンパ球の一種、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されるため、がん細胞やウイルスなどへの攻撃力がアップするのです。つまり免疫力が高まる訳ですね。
また、笑うと副交感神経が刺激されるので、血管が拡張して血流量が増加し、
血糖値が下がります。代謝も活発化するので、体調も良くなるのです。
脳に変化をもたらす笑顔
先程、楽しいときには自然と笑顔になると書きましたが、
「笑顔になるから楽しくなる」ということも言えるのです。
作り笑顔であっても笑顔になると、脳は「今は楽しい気分なのだ」と
勘違いをするので、実際に楽しい気分になってくるということが分かっています。
また、作り笑いでもNK細胞の活性化が起こることも分かっています。
笑顔にならなくても、口角を上げて笑顔っぽい表情を作るだけでも効果はあるのです。
逆にわざと不機嫌そうな仏頂面を作った場合も脳は勘違いをするので、
そのためにだんだんと気分が沈んできてしまいます。
つまり、表情の変化が脳に影響を与え、
気分までも変える作用があるということなのですね。
よく、ヘビや蜘蛛など苦手なものを間近で見たときに、笑顔になることがありますが、
これはストレスによる免疫力低下を避けるための自然な反応だと考えられています。
ストレスを感じたときにわざとでも笑うと、副交感神経優位に傾くため、
ストレスホルモンの分泌が少なくなって、免疫力を保つことができるのです。
普段から嫌なことがあっても笑い飛ばせる性格の人は免疫力が高いはずですが、
逆に何事も思いつめる性格の人は、免疫力が弱くなっているかもしれません。
ネガティブに傾きやすい性格の人こそ、意識して笑うことを心がけて下さいね。
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