食後の習慣として、おやつのお供にと、普段は何気に飲んでいる緑茶。
緑茶は日本中で愛飲されている嗜好品ですが、大昔は薬として捉えられていたんです。
平安~鎌倉時代頃に宋から日本に伝わったといわれていますが、
その頃は「お茶を飲むと寿命が延びる」と考えられていたそうです。
実際、緑茶は健康にいい成分がたっぷりと含まれています。
豊富に含まれているビタミンCは野菜や果物のものと違って熱に強く、
お湯を注いでも壊れない特徴があります。
そして、がん予防効果があるといわれるβカロチンやビタミンEも豊富に含みます。
これら含有するビタミン類の量は野菜の数倍から数十倍にもなり、
お茶を飲むだけでバランスよく摂取できるんですね。
血圧上昇を抑えるアミノ酸のテアニン、眠気を覚ますカフェインも豊富です。
そして、何といっても注目の成分は茶カテキンです。
茶カテキンのパワーは思いのほかすごい!
緑茶の効能が見直されるきっかけになったのがカテキン。
緑茶の効能はこのカテキンなしには語れません。
カテキンはポリフェノールの一種で、その中のフラボノイドの一種です。
また、緑茶の渋みはこの成分によるものです。
カテキンの効能
血圧上昇の抑制
カテキンは高血圧の原因となるポリペプチド物質を産生する酵素の働きを抑制し、
様々な生活習慣病の発症リスクを高めてしまう高血圧の予防改善します。
血中コレステロール値を調節
動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの蓄積を抑制します。
血糖値の上昇を抑制
デンプンをブドウ糖や二糖類に分解する消化酵素アミラーゼの活性を抑え、
糖の血中濃度を抑制します。
抗酸化作用・抗がん作用
老化や様々な病気の原因となる活性酸素を除去する作用があります。
また、この作用によって抗がん作用もあるのではないかといわれています。
(一緒に含有されているビタミンCやβカロチンにも同様の作用があります。)
抗菌・抗ウイルス作用
カテキンは細菌の細胞膜を破壊することで無害化する強い殺菌力があります。
以前、流行したO-157に対しても殺菌作用があり、風邪やインフルエンザウイルスに
対しても活性を弱める作用があるといわれています。
抗アレルギー作用
ヒスタミンの放出を抑えることで、アレルギー症状を
抑える作用があると考えられています。
虫歯予防
虫歯の原因菌ミュータンス菌の増殖を抑制することで虫歯を予防します。
カテキンの含有量は抹茶や煎茶に多く、玄米茶では少なめと、
緑茶の種類によって違いますが、これほど安上がりな健康飲料はほかにありません。
カフェインが含まれているので就寝前の飲用は避けるなど、
多少の注意は必要ですが、毎日飲むだけの健康習慣をぜひ続けましょう。
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