低体温とは36℃未満の体温のことですが、
これは血液がスムースに流れず、血行の悪い状態です。
もともと人間は36~37℃の体温を保てるようになっていますが、
何らかの原因で低体温になると、血管が熱を逃がさないように収縮し、
血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなれば十分な酸素や栄養素が全身に行き渡らず、
老廃物の排出も停滞してしまうため、免疫力が低下し、
病気に罹りやすくなってしまうんです。
体温とエネルギー代謝
体温は体が糖や脂肪を分解して、活動するエネルギーを生み出すとき、
そのエネルギー代謝によって発生する熱です。
エネルギーを生み出す経路は2つあって、ひとつは細胞内のミトコンドリアが
酸素を使って、高体温の状態で糖や脂肪を燃焼させるミトコンドリア系。
そして、もうひとつは低体温の状態で働き、
酸素を使うことなくにエネルギーを産生する解糖系で、
こちらはストレスを感じたときに瞬発力を発揮するエネルギーになります。
なぜ体温が下がるのか?
年齢、性別、生活環境によって様々ですが、下記のような原因が考えられます。
食生活の乱れ
偏った食生活や過度なダイエットなどで、ビタミンとミネラルが不足すると
十分な糖分を摂っていてもエネルギー代謝できないので、体温が下がります。
ストレス
ストレスを受けると解糖系が働くため、血流が抑制され低体温になります。
また、長期間ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、さらに血流が悪くなります。
運動不足
血流が悪くなり、低体温の原因になります。
女性の場合、月経周期や更年期障害などによるホルモンバランスの乱れも
低体温の原因になります。
低体温を克服するには?
生活習慣をほんの少し見直すだけで改善が見込めます。
食生活の改善
ビタミン、ミネラルを含んだバランスのとれた食生活を心がけましょう。
緑黄色野菜を意識的に摂るといいでしょう。
運動する
激しい運動は必要ないので、ウォーキングなど楽に継続できることを。
入浴
シャワーだけで済ませず、バスタブにゆっくり浸かりましょう。
気持ちよく感じる程度の時間で十分です。
過激なダイエットをしない
無理な食事制限をすると必要な栄養素まで不足してしまいます。
ストレスを溜めない
これが一番難しいかもしれませんが、ストレスは継続させないことが大切。
適度に気楽に考えられるように思考を変えていきましょう。
だからといってお酒やタバコの飲みすぎはいけません。
おすすめはやはり運動でのストレス解消です。体調も良くなり一石二鳥です。
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