体を病原体やがん細胞などから守る防衛システム。それが免疫系です。
その免疫系と深くかかわっているのが自律神経系です。
自律神経は体のホメオスタシス(恒常性)を保ち、心身を安定させるシステムですが、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで心身が不安定となるだけでなく、
免疫系にも影響を及ぼして、その防衛力つまり免疫力を弱めてしまいます。
(関連記事 ⇒ 免疫系と深いかかわりがある自律神経系と内分泌系)
自律神経のバランスを崩す一番の原因がストレスであるといわれています。
ストレスによって交感神経ばかりが働くと、
副交感神経の機能がどんどん低下していきます。
おまけにノルアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌されっ放しとなれば、
おのずと免疫力は弱くなり、知らない間にがん細胞が増殖していたり、
突然、思いもよらない感染症に罹ったり…そんなときがやってくるかもしれません。
体のリラックスから心をリラックスさせる自律訓練法
免疫系と切っても切れない関係の自律神経系。
絶え間ないストレスや無理な生活習慣によって、容易にバランスが崩れてしまいます。
この崩れたバランスを回復して、本来の状態に戻すのに有効なのがリラクゼーション。
ヒーリング音楽を聴いたり、ヨガやストレッチをするなど、
リラックスする方法は人によって有効性が分かれるところですが、
そんな中でもっともポピュラーなリラクゼーション法が自律訓練法です。
自律訓練法とは?
これは1932年にドイツの精神科医によって、心身症の治療として始められたもので、
精神科や心療内科でも実践されている一種の自己催眠法です。
わずか数分間の実践でストレスや緊張を緩和してリラックスでき、
体の疲れも緩和されてリフレッシュできるといわれています。
自律訓練法は7つの公式で構成され、体の部位ごとに力を抜いていくことで、
意識的に体がリラックスした状態を作り出します。
体をリラックスさせることで、精神もリラックスさせるという効果を狙ったもので、
実際に効果が確認されています。
自律訓練法のやり方についてはこちらのサイトで詳しく解説されています。
乱れた自律神経のバランスを整えるリラクゼーション、自律訓練法。
時間は掛かりませんので、ストレスで何だか最近おかしくなってる…と感じている人、
よく眠れない人、リラックスできない人はぜひ実践してみて下さい。
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